大阪の正月~雑煮はすまし?白味噌?餅の形に込められた歴史とは?

正月に食べるものといえばおせちにお雑煮

最近はおせち料理を作る家は少なくなってきましたが、
お雑煮はまだまだ家庭で作られているようです。

そのお雑煮、
各地域で見た目も味も全く違うということは有名ですが、

大阪ではどのようなお雑煮が食べられているのでしょうか?

つゆや餅の形から見る関西の歴史と一緒に
その詳細を見ていきたいと思います。

それではさっそく行ってみましょう!


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大阪の雑煮のつゆと持ちの形は?

一般的に餅の入った汁料理の事を雑煮と呼び
その範囲はかなり広いようです。

地域によって違う雑煮の種類

まず、汁の種類には代表的に
すましと味噌があり、

餅の形は四角と丸があるので、
基本的には

  • すまし・四角餅
  • すまし・丸餅
  • 味噌・四角餅
  • 味噌・丸餅

の4種類が考えられます。

ただ、汁に関しては味噌の場合
赤みそと白みそがあり、

餅に関しては
形以外に焼くタイプと煮るタイプがあります。

さらに丸餅の中には
あんこが入っているタイプと
いないタイプがあるので

そのあたりまで細かく見ていくと
相当の組み合わせが考えられますね。

大阪の雑煮はどのタイプ?

その中で大阪の雑煮は
白みそ仕立ての煮た丸餅が一般的となるようです。

大阪の雑煮が白味噌である由来は?

大阪だけでなく、近畿一円と香川徳島は
白みそ仕立てのお雑煮が一般的なようです。

実は味噌仕立ての文化自体
上記の地域と赤みそ仕立ての福井県ぐらいしかなく、
全国的には珍しい部類になっています。

雑煮が白味噌になった理由は?

白味噌の起源は室町時代の京都にあるようです。

昔甘いものが少なかった時代、
京都の上流階級である公家の人達にとって
贅沢品である甘いものを探すことが楽しみだったそう。

今でこそ白味噌に甘いイメージはないかもしれませんが
当時では十分に甘さを楽しめた白味噌は
上流階級の人たちに重宝がられ
そこから大阪など近畿全体に広まることとなりました。

ちなみに今でも京都で味噌あんを使った
和菓子がよく売られていますが
その由来も雑煮と同じとのことです。


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大阪の雑煮が丸餅である由来は?

一方お餅の形に関しては
関西と関東で別れるようで
関西は丸餅関東は角餅となっています。

煮る、焼くの料理法についても
丸餅文化の関西は煮る
角餅文化の関東は焼く
が主流となっています。

丸餅は煮る、角餅は焼く
というのが一般的なようですね。

大阪の餅が円い理由は?

こちらは大阪に限らず関西、関東の
餅の形の違いについて見ていくことにしましょう。

まず、江戸時代まではほぼ全ての地域で丸餅が使われていたようです。

丸餅を入れる理由としては諸説ありますが、
丸い形は魂の形を象徴すると信じられていて

一年の初めに丸餅を食べることで神様の力が宿る、
というのがよく知られている理由です。

また、丸餅には一年を丸く収めるという願掛けもあるようです。

一方江戸時代に関東を中心に角餅が広まった理由としては

人口の多い江戸で一つ一つ丸めていては時間が足りないので
作業の効率化を図るために
大きい餅を切るだけで作れる四角になったといわれています。

東京の近代化はこの頃から始まっていたんですね。

まとめ

ということで、
今回は大阪に視点を置いた
お雑煮の種類とその由来について見てきました。

東西のそばの違い

納豆の消費量と同じように、

それぞれの地域の食文化の違いは
調べてみるととても深く面白いものですね

お正月はぜひ文化の違いや歴史を感じながら
お雑煮を食べてみてください!

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