費用対効果が高い、低いってどんな意味?言い換えや使い方を例文を交えて解説

アイ

費用対効果って言葉をよく聞くんですが、「高い」「低い」ってどうやって使い分けたら良いんでしょうか?

エイタ

費用対効果の高い低いは、コストに対してどれだけの効果があったかを表す指標として使います。高い、低いの使い分けも含めて内容を解説しますね。

アイ

はい!よろしくお願いします!

費用対効果とは?ビジネスシーンでの使われ方

費用対効果は、コストに対してどれだけの効果があるかを表す指標のことで、
この指標を使えば、ある取り組みが収益性が高いかどうかを判断することができます。

いくつか例を挙げてみましょう。

広告の費用対効果

広告費用に対して、どの程度の効果が得られるかの指標です。
例えば、1,000円の広告費用で、どの程度の売り上げが生まれるかを予測し、費用対効果を計算します。

その結果、費用対効果が高い広告は、少ない費用で大きな効果を出すことができるということになります。

人材採用の費用対効果

企業が新しい人材を採用する場合には、その採用にかかる費用と、その人材が企業にもたらす効果を比較することが必要です。
例えば、人材紹介会社に支払う費用や、採用面接の費用などがかかる場合、その費用に見合うだけの効果が得られるかどうかを判断するために、費用対効果を計算する必要があります。

システム開発の費用対効果

企業がシステムを開発する場合には、その開発にかかる費用と、そのシステムがもたらす効果を比較することが必要です。
例えば、システム開発にかかる費用が高額な場合、その費用に見合うだけの効果が得られるかどうかを判断するために、費用対効果を計算する必要があります。

このように、ビジネスにおいてもいろいろな面で費用対効果という言葉が用いられます。

日常シーンに例えて解説

ここで一つ身近な例えとして、あなたが旅行に行く時のことを考えてみましょう。

旅行に行くためには、交通費、宿泊費、観光費など様々な費用がかかります。

旅行にかかる費用がどの程度かかるかを把握することは、旅行計画を立てる上で非常に重要です。

そこでもし、あなたが交通費を抑えるために自転車で遠出をすることにしたとしましょう。

確かに交通費が安く済むかもしれません。

思ったより旅行にかかる費用が安くすんだ!満足な気持ちになることでしょう。

しかし、自転車で旅をすること自体が目的というわけでないなら
自転車で遠出をするためには時間がかかるし、疲れもたまります。

また、現地での観光や食事の時間も制限しなければならないため、充実した旅行にはならないかもしれません。

逆に新幹線や飛行機などを利用すると、旅行にかかる費用は高くなるかもしれません。

しかしその分、現地に早く着き、疲れもほぼない状態なので観光や食事も十分に楽しめます。

というように、費用対効果を考慮しなければ安易に費用を削減してしまい、充実した旅行を楽しめなくなる可能性があります。

ビジネスシーンでも同様で、コストを削減することは大切ですが、それが本当に効果的であるかどうかを考慮する必要があります。

なんでも安いほうがいいと思って外注業者に支払う費用を値切り倒した結果、
コストは削減されたけれどパフォーマンスが下がり、結果的に利益を減少させることになった。

利益を優先させるという理由で広告費を削減し、認知度が下がっていった結果売り上げもろとも右肩下がりになった

なんて例は、道端の石ころよりたくさんあるかもしれません。

「得ようと思えばまず与えよ」なんて昔の偉い人が言ったように、得たい結果を得るためには相応の対価は払うべきなのかもしれません。

費用対効果の言い換え

費用対効果には、「コスト・パフォーマンス比」という言い換えがあります。

この場合、「コスト」とは、かかる費用を示し、「パフォーマンス」とは、その費用に対する効果を示します。

コストパフォーマンスは「コスパ」と略され、最近では費用対効果という言葉より耳馴染みがあるかもしれませんね。

コスパの派生として

  • 時間の効率を重視する「タイム・パフォーマンス(タイパ)」
  • 効率よく楽しさ、ワクワク感を得たい「エモーショナル・パフォーマンス(エモパ)」

などの言葉も使われるようになってきているので、今後はそちらの用語にも触れていきたいと思います。

まとめ

費用対効果は、ある取り組みが収益性が高いかどうかを判断するための指標です。

ビジネスシーンでは、費用対効果を考慮して、収益性の高い取り組みを選択することが重要です。

ただし、単純にコストが低いだけでなく、その取り組みが本当に自分に合っているか、将来的にどの程度の効果が期待できるかなども考慮する必要があります。

費用対効果を計算することで、ビジネス戦略を立てるための一つの指標として役立ててみてください。