世の中には「これってどう読むの?!」と戸惑ってしまうような
難読漢字がたくさんありますが
中でも読み方が難しい漢字が多いのが
「魚偏(さかなへん)」
魚偏の漢字がずらっと並んでいる手ぬぐいや湯飲みがあったり
魚偏縛りのクイズなんてのもあったりするぐらい
種類が多い上に難しいですよね。
そこで今回は数ある魚偏の漢字の読み方や
その由来についても徹底的に調べて解説していきたいと思います。
それでは早速行ってみましょう!
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魚魚(魚偏に魚)と書く漢字がある?!
同じ漢字が複数組み合わさってできる漢字は色々ありますよね。
木が2つで林
口が3つで品
こういった同じ文字が複数重なって1つの文字になる漢字は
理義字(りぎじ)と呼ばれています。
理義字はもともと形が変わっていたり
面白い漢字を総称して呼んでいたんだそうですが
今では同じ文字を複数組み合わせた漢字に
用いられるようになったそうなんですね。
と、前置きはこの辺にして
魚を2つ合わせた魚魚(魚偏に魚)の読み方や由来を見て行きましょう。
魚魚の読み方や由来は?
魚魚(魚偏に魚)は「セン」または「ソ」と読むそうです。
中国で使われている漢字なので
日本で馴染みがないのは当然なのかもしれませんね。
中国でしか使われていないという事なので
訓読みはありません。
で、意味なんですが調べてみると日本でも使う
「鮮」と同じような使い方なんだそうなんですね。
魚がたくさんいて「活きが良い、新鮮だ」という意味があり
由来もそのまま、魚がたくさんいる所から来ているようです。
ちなみに魚が3つ合わさった
「鱻」も「セン」と読み、「あたらしい」という意味があります。
ただ、他に「少ない」という意味もあるようで
これは魚魚の由来とは逆ですね。
魚の数が多いのに少ないというのはちょっと変な感じです(笑)
他にもまだある!難しい魚偏の漢字
魚偏の難読漢字はほかにもまだまだあります!
ここでは特に皆さんの検索が多い漢字に絞って
その読みと意味、由来を見ていきましょう。
魚偏に春
魚偏に春と書いて「鰆」
「さわら」と読みます。
文字通り春が旬の魚ですね。
漢字の由来は文字のままですが、
さわらという名前の由来は
さ=狭い
わら=はら=腹
で、マグロに似た見た目だけど細長いからというのが
由来の一つだそうです。
魚偏に参
魚偏に参と書いて「鯵」
「あじ」と読みます。
食卓によく出てくる魚なので
あなたも一度は見たことがあるのではないでしょうか?
漢字の由来ですが
鯵は群れで集まる習性があり
そのことを「参集(さんしゅう)」ということから
参の文字があてられたとのこと。
鯵の名前の由来は「味(あじ)が良い」からだとのことで
こちらも名前の由来と漢字の由来がバラバラになっています。
魚偏に夏
魚偏に夏と書いて「わかし」と読みます。
が、変換しても出てきませんでした。
それもそのはず、この漢字はもともと
魚偏に夏と書くものがなかったことから
無理やり「わかし」が充てられたそうで
わかし自体は本当は「若鰤」と書きます。
若鰤は文字通り鰤の幼魚のことですね。
魚偏に秋
魚偏に秋と書いて「鰍」
「かじか」と読みます。
カサゴ目の魚で見た目はちょっと怖いですが(笑)
肝は海のフォアグラと呼ばれるほど絶品だそうですよ!
魚偏に虎
魚偏に虎と書いて「鯱」
「シャチ」と読みます。
海のギャングですね!
この別称のように「虎のように獰猛な魚」ということで
鯱という漢字が充てられました。
魚偏に豊
魚偏に豊と書いて「鱧」
「はも」と読みます。
生命力が強い(豊か)
卵をたくさん産む(豊かな命を育む)
料理方法が豊かにある
栄養価が高い(豊か)
と、とにかく色々と「豊か」なので
この漢字が充てられたそうです。
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魚偏に花
魚偏に花と書いて「ほっけ」と読みます。
個人的に好物な魚です(笑)
北に住むこの魚は幼魚と群れをなして泳ぐんですが
青緑色の幼魚が葉っぱ、成魚が花のように見えることから
この漢字が充てられたんだとか。
北の花→北花→ほっか→ほっけ
と変化したのが名前の由来ということですが
漢字が先にできて名前が決まったというのは珍しいですね。
魚偏に盧
魚偏に盧と書いて「鱸」
「スズキ」と読みます
漢字の由来ですが「盧」は「つぼ」「くろい」と読み、
そのまま「色が黒い」ことを表します。
色が黒い魚ということで
「鱸」という字が充てられたというのが一つの説なんだそう。
鱸の名前の由来は諸説あるようなので
Wikipediaから引用すると
ススミ説(出世魚で出世に進むことに由来するとの説)
スサマジグチ説(口が凄まじく大きいことに由来するとの説)
ススケ説(鱗がすすけた色であることに由来するとの説)
ススギ説(鱗がすすいだように白いことに由来するとの説)
ススジ説(すずしく清らかな身であることに由来するとの説)引用元:Wikipedia
とのことです。
魚偏に師
魚偏に師と書いて「鰤」
「ぶり」と読みます。
漢字の由来ですが、鰤は出世魚なので
成長しきった魚という意味で
「師」が充てられたという説や
師走の時期にちょうど食べごろになるから
という説があるようです。
出世魚はほかにもたくさんいる中、
鰤だけが「師」を当てられるのは個人的にしっくりこなかったので
師走が食べごろの説をおしたかったんですが
どうやら中国で「老魚」と呼ばれていたことから
成長しきった出世魚という説も有力なようですね。
まとめ
ということで今回は
魚偏に魚の漢字の読みや由来から
そのほかの難読「魚偏」の読みや由来を調査してきました。
調べれば調べるほど奥が深いですね!
他にも魚偏の漢字はたくさんあるので
また機会があれば紹介していきたいと思います!
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