カリギュラ効果とは、
やってはいけないと思っている事や他人から禁止される事ほどやりたくなってしまう心理現象
を指します。
今回は、恋愛や広告の手法から具体的な例を挙げながらカリギュラ効果について解説します。
特にビジネスでは企業がどのように人々を説得して、自社の製品や活動に投資させるかを紹介しますので、ぜひご覧ください。
カリギュラ効果とは?
カリギュラ効果とは、もともと心理学でカリギュラ症候群と名付けられた、マーケティングや人間関係の管理に関連する概念です。
例えば親から「テレビゲームをやめなさい」と叱られたことはないでしょうか?
そんなとき、やめなきゃいけないのはわかっているけど、やめろと言われると余計にやりたくなる
という気持ちになった記憶があるかと思います。
これこそまさにカリギュラ効果、心理現象が働いているのです。
さらにもう一つ、昔話の「鶴の恩返し」は、部屋を覗くなという鶴の願いをおじいさん、おばあさんが無視して除いてしまう。
これは典型的なカリギュラ効果の例となります。
行動心理学でもう一つ似たような現象にブーメラン効果というものもありますので
そちらも併せてご覧ください。
恋愛におけるカリギュラ効果の例
恋愛や人間関係において、カリギュラ効果は「もっと一緒にいたい」「もっと親密になりたい」など、自分がしてほしいことに誘導するため用いられます。
相手からひどい仕打ちを受けたり、軽蔑されたりしてこの人はどうしようもない人間だと理解しているにもかかわらず
「この人と一緒にいると自分にとって良くないのはわかっているけれど、自分がいないとこの人はだめになってしまう。」
と関係を続けている人は、恋愛におけるカリギュラ効果の一例と言えるかもしれません。
広告手法におけるカリギュラ効果の例
カリギュラ効果は、企業や広告主が顧客の購買行動に影響を与えるためによく使われます。
よくある例としては、あることを「してはいけない」と禁止することで、その反対のことをしたいという欲求を起こさせるというものです。
さらに、完全に禁止するのではなく、行動を制限する方法も使用されます。
例えば、Webマーケティングで言えば、ある時点までは普通に使わせておいて、その後に登録や有料プランを要求するようなものです。
まとめ
カリギュラ効果とは、マーケティングや人間関係においてよく使われる心理的な手法です。
人の「やってはいけない事ほどやりたくなってしまう」
という心理的な側面を突いたカリギュラ効果は、テクニックとして使いやすい反面
相手に「やってはいけないことをやってしまった」という罪悪感を植え付けてしまい
結果的にマイナスの感情を抱かせてしまう恐れがあります。
効果はあるけれどその先に必ずいい結果が期待されるとは限らないという事を頭に置いて
うまく活用していきましょう。