デフォルトとは?日常や国の金融、パソコン・スマホなどの意味を解説

「default(デフォルト)」という言葉は、初期設定や標準的な状態を指す言葉としてよく使われるようになりました。

しかし、この言葉の語源には「不足」「欠陥」などの意味があり、元々は法律用語として使われていました。

この記事では、「default」の語源や、日常生活や金融・経済の分野での使い方などについて解説します。

デフォルトの語源は?

デフォルトは用途によって様々な意味があります。

なので、1つ1つの具体的な意味の前に語源を確認し、
大枠でどんな意味があるのかを理解していきましょう。

「default」という単語の語源には、古フランス語の「defaute」や中世ラテン語の「defalta」に由来し「不足」「欠陥」などの意味があります。

元々は法律用語として使われていましたが、後に一般的な用語として広く使われるようになりました。

この中には、「標準・規定・定番」という意味はありませんが、この単語の「怠慢(何もしない。なすべきことをしない。)」という意味から転じて、何もしなくて良い状態を指すようになりました。

このように、初期設定や標準的な状態を指す「デフォルト」という言葉は、もともとは欠陥や不足といった意味合いを持つ言葉でしたが、その後の使用や文脈によって多様な意味を持つようになったと考えられます。

また、「デフォルト」の意味は、文脈によって異なるため、適切な使い方を理解することが重要です。

色々な場面で使われるデフォルトの意味

デフォルトは様々な場面で使われますが、場面によって意味が変わる場合があります。

ここでは大きく4つ、

  • 日常生活
  • パソコンやスマホなどの情報機器
  • 国の金融
  • スポーツ

それぞれの意味を見ていこうと思います。

日常生活で使われるデフォルトの意味

「デフォルト」という言葉は、日常生活において「標準的なもの」「定番のもの」という意味で使われることがあります。

例えば、メニューや選択肢などの場合に、「デフォルトの選択肢」と言えば、一般的である、または標準的な選択肢を指します。

例えば職場の会議で参加するメンバーを決めるとき
通常参加する人のことを「デフォルトメンバー」と表現したり、
資料を作成するときに定番で使われる様式を「デフォルトの様式」と表すなどが挙げられます。

このように、「デフォルト」という言葉は、日常生活やビジネスなど様々な場面で用いられ、多様な意味を持っています。

日常生活で使われるデフォルトの語源

日常生活における「標準・定番」という意味でのデフォルトの語源は、英語の「default」に由来しています。

この場合の「標準」や「定番」という意味は、もともとは「何もしないこと」や「何も変えずにそのままにすること」という意味がありました。

そして、そのままの状態が「標準的な状態」として認識されるようになったのです。

パソコンやスマホなどの情報機器におけるデフォルトの意味

「デフォルト設定」とは、スマホやパソコンなどの電子機器において、初期状態の設定を指します。

つまり、何も設定を変更していない状態ですね。

例えば新しくスマホを購入した場合、機器は初期状態であるため、最初に行う設定は「デフォルト設定」のままとなります。

また、「デフォルト設定」という言葉は一般的に機器やソフトウェアの設定に対して用いられることが多いです。

例えば、ウェブブラウザにおいても初期設定のままであることを「デフォルト設定」と表現します。

なお、この「デフォルト設定」は使用者が自分自身で設定を変更した場合その変更後の設定が「カスタム設定」となります。

つまり、「デフォルト設定」と「カスタム設定」は対比関係にあることが多いのです。

パソコンやスマホなどの情報機器におけるデフォルトの語源

この「デフォルト」も、日常生活と同じく英語の「default」に由来しています。

元々は「欠落する」という意味を持っていた言葉でしたが、現代では主に「初期状態」や「標準設定」を意味する言葉として広く用いられています。

金融におけるデフォルトの意味

金融に置いて「デフォルト」という言葉は、金融・経済の分野で、債務不履行のことを指す場合があります。

債務不履行とは借金を返済しないことを指し、債務者が契約した債務を果たさなかったことを示します。

一般的には、債務者が返済期限を過ぎても借金を返済しなかった場合に「デフォルト」とされます。

このような場合、貸し手は債権回収のために、裁判所を通じて債務者を追求することができます。

金融市場においては、債務不履行に関する情報は重要な指標となります。

例えば、債務不履行リスクが高い企業の債券は市場での評価が低下する傾向があります。

また、政府がデフォルトに陥る場合には国債の信用リスクが高まり、市場に大きな影響を与えることがあります。

金融・経済の分野においてはデフォルトに関する様々な用語や指標が存在し、その情報を適切に分析することが重要となります。

国の金融におけるデフォルトの語源

この意味の「デフォルト」は、フランス語の「défaut(デフォー)」に由来しています。

本来の意味は「欠点」「欠陥」であり、英語においては「欠陥品」という意味で用いられることがあります。

金融・経済の分野で用いられるようになったのは、債務不履行が「借金の欠陥」であるという考えからと言われています。

スポーツにおけるデフォルトの意味

スポーツにおいての「デフォルト」という言葉は語源と一緒に解説します。

この場合のデフォルトは選手が試合に出場しないこと、あるいは途中棄権することを指します。

この用語は、もともとテニスの用語で、選手が棄権した場合に試合に出場しなかった場合と同じように扱うことを意味していました。

その後、スポーツ全般においても「棄権」と同じように使われるようになりました。

スポーツにおける「デフォルト」という用語は、試合に出場しなかった場合と同じように扱われるため、試合中に怪我や病気が発生した場合などに使用されることが多いです。

また、競技者が故意に棄権した場合にも使われることがあります。

まとめ

「default(デフォルト)」は、もともと法律用語として使われていた言葉ですが、後に初期設定や標準的な状態を指す言葉として広く使われるようになりました。

その語源には「不足」「欠陥」などの意味がありますが、その後の使用や文脈によって多様な意味を持つようになりました。

日常生活やビジネス、金融・経済の分野で様々な用途で使われる「default」の意味を理解することで、より効果的なコミュニケーションができるようになるでしょう。