ロジカルシンキングとは?できる人とできない人の違いや用語の意味を簡単に解説

ロジカルシンキングとは日本語で「論理的思考」と訳され
物事を結論、根拠、事実などに分け、段階を追って論理的に考えていく方法のことを言います。

ロジカルシンキングが得意な人は客観的な事実から結論を導き出すので
誰が聞いても納得しやすい説明をすることができます。

では、どのようにロジカルシンキングを鍛えていけばよいのか、
ロジカルシンキングの構造やその他の思考法と併せて見ていきましょう。

ロジカルシンキングとは?

ロジカルシンキングとは日本語で「論理的思考」と訳され
物事を結論、根拠、事実などに分け、段階を追って論理的に考えていく方法のことを言います。

図にすると下のようなイメージです。

図解:ロジカルシンキング

対象の物事を各要素に分けて段階的に思考していくのが基本的な順序となりますが
その順序に対してもややこしいことに2種類
「演繹法(えんえきほう)」と「帰納法(きのうほう)」が存在します。

演繹法(えんえきほう)

推論の一種である演繹法は、事実や前提をもとに結論に至る方法です。

これは、大まかな記述からより具体的な記述へと逆向きに推論する、あるいは「逆算」すると考えることができます。

例えば、「哺乳類はすべて動物である」という前提があれば、「猫も犬も馬もすべて動物である」という結論が導き出されます。

また、探偵が事件の証拠をすべて集め、逆算して犯人を見つけるのも演繹的推理の一例です。捜査のあらゆる段階が、容疑者につながるはずです。

演繹的推理は、ジグソーパズルを逆に組み立てることにも例えることができます。

1~2文ではっきりと簡潔に述べ、自分の言葉でさらに詳しく説明し、例や反例を示し、図やアナロジーで説明することで、この概念をより理解し、演繹的推論をマスターすることができるのです。

帰納法(きのうほう)

帰納法とは、有限個の具体例から一般化された結論を導き出す、
つまり、個々の事例を観察することによって一般的なルールを推論していく方法を言います。

簡単に言うと、具体的なものから一般的なものへと推論する論理的なプロセスと考えるこ都と言えそうです。

例えば、4本足で尻尾があってワンワン吠える動物を見たら「犬だ」という結論付ける感じで
ある種の例を見て、その特徴からその種全体に適用できる一般的な結論を出すことが帰納法なのです。

帰納法は過去の観察に基づいているので、数学・哲学・自然科学・工学・医学など多くの分野で科学的なデータを解釈したり将来の出来事について結論を出したりするときによく使われます。

例えば、工学分野では帰納法の使用事例として、機械学習アルゴリズム、信号処理、システム同定、故障診断・予防保全、およびロボティクスなどの方法があります。

これらの分野で帰納法は、過去のデータやパターンを基に新しい技術や解決策を開発するために用いられています。

演繹法、機能法については下の記事でより詳しく解説していますのでよろしければご覧ください。

ロジカルシンキングができる人とできない人の違い

ロジカルシンキングができる人とできない人を
ここではする人としない人に分け、傾向としてどのような違いがあるのか見ていきます。

ロジカルシンキングをする人は以下のような傾向があります。

  1. 論理的な推論が得意:事実やデータから結論を導くことが得意。
  2. 物事を複雑にも理解する:複雑な問題や論理的な推論が必要な問題に対しても、理解することができる。
  3. 情報に対するフィルタリング能力が高い:情報から有用なものと無用なものを正確に判別することができる。
  4. 物事を冷静に判断する:ロジックや事実に基づいて物事を判断する傾向があり、そこに感情や個人的な信念を持ち込むことをあまりしない。
  5. 抽象的な概念やデータの扱いが得意:抽象的な概念やデータを理解し、そのデータを基に具体的な事象に落とし込むことができる

一方でロジカルシンキングをしない人は以下のような傾向があります

  1. 推論よりも直観を重視する:直感で結論を生み出すクリエイティブ性がある。
  2. 物事を簡略化して捉える:複雑な問題や推論が必要な問題をわかり易く簡略化する。
  3. 実践と経験を重要視する:情報を細かくフィルタリングせず実践を重視し、そこで得た経験で判断する。
  4. 物事を感情的に判断する:ロジックや事実よりも、感情や信念に基づいて物事を判断する
  5. 具体的な事例を扱うのが得意:実戦で得た具体的な事例を基に思考する。

どちらに優劣があるという話ではなく、それぞれの特徴としてとらえていただければと思います。

ロジカルシンキングの鍛え方

ロジカルシンキングは、時間をかけて訓練し、開発することができるスキルです。

そのためには、最近の経験や交流を検証し、何がうまくいき何がうまくいかなかったかを分析し、今後の状況によりよいロジカルシンキングをするための方法を理解することが必要です。

ロジカルシンキング力を鍛えるには、パズル、推理ゲーム、チェス、数独、その他の分析的な作業を練習してみてください。

そうすることでパターンを認識し、関連性や推論を行い、批判的に考える能力を養うことができます。

ロジカルシンキングを鍛えるもうひとつの方法は、読者が意見を述べたり分析したりする必要のあるさまざまな本を読むことです。

こうした本を読むことで論理的に考え、自分の意見を強固にするための根拠を見つけ
世間で正しいとされている一般的な意見を批判的に分析する能力を高めることができます。

また、多様な視点から物事を見ることができるようになり、より問題を深く理解することができます。

さらに自分の意見を明確に表現するための論理的な論理と文章力を向上することができます。

まとめ

ロジカルシンキングは、私たちが毎日使っている必須の理解でありプロセスで、
この力を養うためには、ロジカルシンキング力を磨く練習をする時間が大切です。

問題解決のための分析的な活動、様々な本を読むこと、出来事や経験を関連付けることで、ロジカルシンキング力を高めることができます。

ロジカルシンキングは、人生のさまざまな場面で活用できる貴重なツールであり、効果的な意思決定や問題解決に欠かせないものです。